寛太

兄が帰省した時、ボソっと、「猫を飼ってみたい」っと言ったのが始まり。
先住犬が死んで、2年経って、ちびとふたりで正直寂しい気持ちもあった。

兄は、県外にマンションで一人暮らし。ペット可ではないので、やはり猫は飼えない
というわけで、私が責任をもって飼う事になった。

飼うなら、今まで純血種を飼ったことが無いので
純血種をがいいと兄が言う。自分が実家に帰っても、触れるくらい人懐っこい
性格の猫がいいと。ネットで調べて、
スコティシュフォールドに決めた。

猫を飼おう!と言って、1週間くらいで、我が家に寛太はやって来た。

正直、私自身も一度は、純血種を飼ってみたいと思っていた。
でも一度だけでいい。
これからは、お金を出してまで、ワンコ、にゃんこを飼うことは無いだろう。
お金を出さなくたって、可愛いワンコやにゃんこは沢山いる。

ちび

平成6年の秋、
知人宅に用事があり、行った時、少し時間があったので、お墓(母が眠る)参りにでも
行こうとふと思い、公園墓地へ、

水くみ場にとっても可愛い目をした子犬が1匹いた。(その時の澄んだキラキラとした
瞳は今でも覚えている)
近くには、大きなダンボール箱が置いてあった。
私の後をくっついて離れなかった。
その時、私は何の迷いも無く家に連れて帰ったけれど、父に大反対されて
貰い手を捜すことに。
しかし見つからなかった。
正直、貰い手が見つからなくてホッとしていた。

反対していた父も、なんだかんだ言って許してくれた。

余談だが、
ちびとは、すごく運命的なものを感じている。
お墓のある公園墓地は、かなり広い。水汲み場も沢山ある中、ちびは、
いつも使っている水汲み場にいたのだ。
その日にお墓に行っていなければ・・
一日前でも一日あとでも出会うことはなかったかもしれない。

母が病床で、これからもお前は、犬や猫に助けてもらえるよっと言ったことがあった。
今でも犬や猫達に、私は助けられ、癒されている。

ちびは、母からのプレゼントと思っている。
ちびは我が家へ来るために生まれたのだ。